討論者
機知に富み、大胆不敵なENTP(討論者)型は、現状に異議を唱えることを恐れません。相手が誰であっても、どんな内容であっても、反対意見を述べることに躊躇しません。議論が何よりも大好きで、物議を醸す話題になればなるほど、面白いと感じるタイプです。
とはいえ、ENTPがいつも気難しくて意地悪だと思うのは誤解です。この性格タイプは博識で好奇心旺盛、しかも遊び心もユーモアもあり、一緒にいると非常に楽しい人たちです。ただ、「楽しい」の基準が多数派と少し異なり、白熱した論戦を好むというだけです。
ルールを破る
危険を顧みず独立した思考を貫く道を進みなさい。あなたのアイデアを論争というリスクにさらしなさい。
ENTPは反骨精神が強いことで知られています。この性格タイプにとって、疑ってはいけない神聖な信念、精査の対象にならない基本的な考え、破られたり徹底的に試されてはいけない重要な規則など存在しません。このような態度のため、ENTPは無謀で反抗的に見えるかもしれません。でも、境界線を試したがる生来の傾向は、本質的には、革新と変化を求める願望に起因しているのです。
ENTPの目には、多くの人が当たり前のように既存のルールや基準に従い、何も考えずに生きているように映ります。この性格タイプは「慣習的な考え方を疑ってかかる」という頭の体操を好み、「普通」から逸脱している人たちや「負け犬」とみなされる人たちの価値を見い出すのも楽しいと思うのです。ENTPの頭はいつも活発に動いているので、周りの人が当たり前だと思っていることを再考し、より優れた方向に軌道修正するのを得意とします。
ENTPはブレインストーミングや壮大な構想を語るのが大好きですが、実際にそれらのアイデアを形にするために必要な地道で継続的な作業は面倒だと感じて、避けがちです。でもこれはある程度、当然でしょう。というのも、莫大な数のアイデアを発案する人たちなので、そのすべて記録して管理したり、実行したりするのは不可能だからです。それでも、優先順位をつけて少しでも現実化に向けて努力しないと、自分の可能性を十分に発揮できないまま終わってしまうかもしれません。
逆張り気質の代償
ENTPの卓越したディベート力は広く知られていますが、それが常に役立つとは限りません。会議で上司に真正面から反論したり、大切なパートナーの言葉をことごとく論破したりすると、本人は合理性を貫いているだけのつもりでも、仕事で成功したり、よい人間関係を築いて幸せを得たりするチャンスを自ら潰してしまうこともあるでしょう。
議論を面白くするために、すべての場面で反対意見をぶつければいいというわけではありません。大半の人は、自分の意見を否定されたり感情を軽視されたりすることが続くと疲弊してしまいます。そのため、ENTPは無意識のうちに人との縁を切りがちです。ビジョン、知識、自信、そして優れたユーモアセンスを武器に尊敬を集めるENTPですが、思いやりを身につけなければ深い人間関係やキャリアの成功を遠ざけてしまうかもしれません。
やがて多くのENTPは、自分にとって理想的な人生とは他者とともに歩む人生であり、常に議論で勝つことばかりを追求していては、真に必要としている周囲の支援を得られなくなると悟ります。幸いなことに、ENTPの鋭い頭脳と型破りな個性は失われることはありません。持ち前の認知的柔軟性を活かせば、他者の視点を理解・探究しながら、合理性や進歩のみならず、気配りや妥協の大切さにも目を向けることができるでしょう。