起業家型の性格

ESTP-A / ESTP-T

起業家 ESTP-A / ESTP-T

人生は大冒険でなければ意味がない。

ヘレン・ケラー

起業家は自分の周囲にいつも何らかの影響をもたらしている人たちで、パーティーで起業家を見つけるのは簡単です——色々なグループを転々とする起業家の周りを人々が渦巻いているので、その渦を探せばいいのです。起業家は単刀直入かつ粗野なユーモアで皆を笑わしたり楽しませたりするのが得意で、注目を浴びるのが大好きなタイプです。観客をステージに呼ぶパフォーマンスなどがあった場合、自分で進んで手を挙げるか、または、控えめな友人のために手を挙げたりするでしょう。

理論や抽象的概念、グローバルな問題とその影響についてのらりくらりと長時間議論するのは起業家にとって面白いものではありません。そこそこ知的でハツラツとした会話、そして現実に起きていることについての話を好み、話すだけでなく実際に行動に移せれば、なおさら良いと思っている人たちです。机上で免責条項を整えたり不測の事態のための準備をするのではなく、ものごとを見る前にアクションを起こし、動きながら問題を解決するタイプです。

起業家 (ESTP)型の性格

すぐさま飛びつく

危険な行為をするのが自分のライフスタイル——数ある性格タイプの中でもこのようなライフスタイルを楽しむ可能性が最も高いのは起業家です。まるで台風の目のように“今この瞬間”を生きて、すぐさま行動を起こす…。修羅場・情熱・快楽を好む人たちですが、精神的なスリルではなく、持ち前の論理的な頭脳への刺激を求めています。刺激反応を合理的かつ矢継ぎ早に処理しながら、現実と事実に基づいて重要な決断を下さなければいけない——そんな状況が好きなのです。

その結果、学校やその他多くの規則などがある整った環境を苦手とします。もちろん頭が悪いからではなく、良い成績も収められるのですが、色々なことが厳格に管理されている講義形式の公教育は起業家が好きな実践的な学習からはものすごくかけ離れています。公教育は目的を達成するための必要な手段であり、エキサイティングな機会を作り出すものである——かなり精神的に成熟してからでないと、このような考えにはならないでしょう。

起業家にとってもう一つの難題は、自分の倫理観が理にかなっていると思っていることです。規則は破られるために作られている——起業家はこのように考えるのですが、高校の教師や職場の上司がこんな意見に賛成することは滅多にありません。その結果、起業家は不評を買うこともありますが、問題行動を最低限にして、自分のエネルギーを有効活用し、退屈なことでも頑張って集中すれば、一目置かれる存在になるでしょう。

型にはまらない

他の性格タイプと比べると起業家はもしかしたら最も敏感で偏見のない考えがあるおかげで、“些細な変化に気づく”という独特の能力も持っています。誰かの表情の変化があったり、新しいファッションスタイルになったり、癖がなくなったりした時、他の性格タイプの場合、何か少しでも気づければ良いのですが、起業家は隠された思考や動機をも理解できるのです。このような観察結果をもとに起業家はすぐ変化についてコメントしたり相手に質問したりするのですが、思いやりに欠けてしまうこともよくあります。自分の秘密や決断について皆に知られたくないと思う人もいることを、覚えておくといいでしょう。

起業家の“すぐに行動に移す能力”や“一瞬で何かに気づく能力”を、特に緊急事態において求めている企業もあります。

でも気をつけないと、その瞬間に起きていることに没頭してしまったり、度が過ぎてしまったり、敏感な人たちを無視してしまったり、はたまた自分の健康や安全を無碍にしてしまう場合があります。起業家は全人口の4%しか占めないのですが、世の中に競争や刺激を作り出すにはこれはちょうどいい数で、これ以上多くいたらシステミックリスクを作り出してしまうでしょう。

起業家は情熱的でエネルギッシュな上に合理的な性分の持ち主ですが、時々、注意散漫なこともあります。周りの人をインスパイアしたり説得したりするのが得意で、生き生きとしていて、グループのリーダーになる素質もあります。型破りなやり方で皆をリードし、どこに行ってもハツラツ感・ワクワク感を生み出すでしょう。このような特性を建設的でやりがいのある目標のために生かすことは、起業家にとって大きな課題でもあります。

有名な起業家